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ビーチマネジメントシステム(BMS)は1981年(昭和56年)にデンマークで開発されたもので、従来の砂浜侵食抑止工法のように構造物によって波力や沿岸流を制御するものではなく、海岸の汀線付近の表層に不飽和域を作り、打ち寄せる波によって運ばれてきた漂砂を不飽和域地表面に取り込むことによって砂浜の侵食防上、あるいは増殖を図る工法です。
波は海岸にに打ち寄せる際に砂浜の表面に砂を運び、引く時に砂を持ち去ります。 波が穏やかである(周期が長く、海水量が少ない)時は、砂浜は打ち寄せる波に対して十分に波(海水)を吸水する余裕があります。 この時、引き返す波(海水)が少なくなるので、砂を海岸に置いていき、砂浜は増植されます。 一方、波が荒い(周期が短く、海水量が多い)時は、波(海水)が砂浜に吸取される間もなく、次の波が押し寄せてきます。 砂浜は常に飽和状態となり、海水は吸収されにくく、更に砂は海水の浮力を受け軽くなり、波が引く際大量の砂を持ち上げます。 この時砂浜は侵食されてしまいます。 ビーチマネジメントシステム(BMS)は、この自然の原理を利用して、図のように汀線下に透水性の集水管を理設して、表層の海水を自然に集水管に集めることにより、不飽和域を拡大させ、定常的に打ち寄せる波(海水)を砂浜表層に吸収させることで、漂砂を付着させ、砂浜の増殖を図ります。 |
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| 所在地 | 国名 | 設置理由 | 集水管延長 | 設置年度 | 稼働期間 | 測定結果 | 備考 |
| ヒルサルス・ウエスト | デンマーク・ユトランド生島 | 海水(フィルター処理済)の必要性 | 220m | 1981 | 稼動中 | 前浜幅25m拡大 | 25,000m3/年の採砂が侵食海岸養浜用に使用 |
| ヒルサルス・イースト | デンマーク | 年間7m侵食 | 200m | 1993 | 8ヶ月 | 海岸線維持 | シルト含む微粒砂底質 |
| トルスミンデ | デンマーク | 年間4m侵食 | 500m | 1985 | 6年 | 浜幅25m拡大 | 実用規模試験 |
| セイルフィッシュポイント | アメリカ・フロリダ州 | 年間4.5m侵食 | 180m | 1988 | 稼働中 | 浜幅20〜35m拡大 | |
| エノーストランド | デンマーク・シェフンド島 | 年間0.5m侵食・養浜年間6,000m3 | 600m | 1994 | 稼働中 | 前浜幅4〜5m拡大・1995年6月測定 | |
| トーワンベイ | イギリス | 海岸侵食と護岸洗掘 | 180m | 1994 | 9月稼働開始 | 前浜0.5m上昇 | 運転開始2週間後、約7,000着砂 |
| ナンタケットアイランド | アメリカ・マサチューセッツ州 | 海岸と崖海侵食 | 360m | 1994 | 12月稼働開始 | 増殖傾向 | 米軍工兵隊研究・調査対象プロジェクト |
| ナンタケットアイランド | アメリカ・マサチューセッツ州 | 海岸と海崖侵食 | 714m | 1994 | 12月稼働開始 | 海岸線安定 | 同上 |
| 茅ヶ崎海岸 | 日本・神奈川県 | 海岸侵食 | 132m | 1994 | 稼動中 | 計測中 | |
| 一松海岸 | 日本・千葉県 | 海岸侵食 | 200m | 1998 | 稼動中 | 計測中 |