![]() |
pH中和装置に要する炭酸ガスの量について
処理量を1時間あたり10m3として、水酸化カルシウム(セメントの主体)を炭酸ガスで中和する場合
化学式は、
Ca(OH)2+CO2=CaCO3+H2O (CO2はCO2+H2O → H2CO3として作用)
CaCO3+CO2+H2O=Ca(HCO3)2
Ca(OH)2+2CO2=Ca(HCO3)2
炭酸ガス1グラム当量は、
|
CO2= |
12+2×16 |
=22 |
|
2 |
であり、2段階に反応するので、
22×2=44(g)必要となる。
したがって、pHnでQ(m3/h)の濁水を中和するのに必要な炭酸ガスの質量をX(kg)とすると、
X1=Q×10−(14−n)×44(kg/h)
容積(l/h)で求める場合、炭酸ガス1kg当たり500 lと換算すれば、
X2=Q×10−(14−n)×44×500(l/h)
となる。
例として、pH12、水量10m3/hを炭酸ガスで中和する。
X1=10×10−(14−12)×44=4.4(kg/h)=73.3(g/min)
X2=10×10−(14−12)×44×500=2200(l/h)=36.7(l/min)
となる。
以上の結果より、pHに対する炭酸ガスの注入量は、次のようになる。
表・処理量10m3時のpHと炭酸ガスの関係
|
pH |
炭酸ガス注入量(kg/h) |
|
10 |
0.044 |
|
11 |
0.44 |
|
12 |
4.4 |
|
13 |
44 |
|
14 |
440 |
ただし、以上の計算結果は理論値であり、原水の水質により、原水のpH値から算出する理論値の数倍の炭酸ガスの添加が必要となる場合もある。
また炭酸ガス中和の場合、原水pHが11.5以上の場合、中和後に炭酸カルシウムが発生し処理水が白濁することがある。